オンライン脱気装置の基本構成は、チャンバーユニットと真空ポンプそして制御基盤の三機構で成り立ちます。
チャンバーユニットは、内部にテフロン®AFの透過膜があり、その中を溶媒が通過している間に溶存酸素だけを取り除く製品です。 しかし、溶存酸素だけでなく、溶媒のガス化も多少は透過してきますので、チャンバーユニットのケース材質は耐薬品性の樹脂を使用します。
真空ポンプも同様に、溶媒のガス化は多少とも透過してきますので、駆動するポンプ内部にはかなりの負担があります。 そこで耐久性と、メンテナンスフリーにできるかが問われ、そのうえ真空ポンプの性能で分析結果の、 リテンションタイムやピークのシャープ（理論段数）は大きく左右されますので、脱気装置は実験結果において重要な装置です。
制御基盤においては、真空センサーでチャンバー内部の真空状態やポンプの動作確認を監視しています。 その他においても、連続運転中のモーター回転などの環境管理とコントロール及び、定期メンテナンスサインや故障時などの多様な安全管理を行います。
そして、LCD表示基盤を接続することで現在の真空値を確認ができて、そのうえ機能検査モードにて経過の状態を確認する事が可能です。その際には分析装置を停止することなく、 メンテナンス検査と経歴（専用のマークシート等）を作成することも容易に行うことが出来ます。

高性能・耐久性・安定溶媒配送が出来る脱気装置、それが8900型シリーズ・BIT-8900型です。
BIT-8900型は、メーカー様専用にOEMを目的としており、上記説明以外にも特殊設定と管理機能があります。 一例としては、各分析条件において溶媒状況を、適切な真空制御の任意数値設定ができます。 また、分取仕様　および　特殊装置の組込み仕様　の対応も行います。もちろん専用ケースの製作も致しますので、ご相談ください。